地域障害者職業センターのリワーク支援を受けたいと思っている人はリワークを行う前にしないといけないことが幾つかあります。
今回はその中の一つの「幕張ストレス・疲労アセスメントシート(MSFAS)の記載」についてお話しします。
幕張ストレス・疲労アセスメントシート(MSFAS)とは
幕張ストレス・疲労アセスメントシート(MSFAS)とは、就職、職場適応、復職の各支援段階において、障害理解・障害受容の状況、ストレスや疲労の現れ方等の情報収集と整理や、これらの情報共有、計画立案の為に開発されました。
頭文字の「幕張」は全国の地域障害者職業センターを統括する障害者職業総合センターが千葉県の幕張にあるからそういう名前になったのでしょうか?
私は事前に地元の地域職業センターに見学・初回相談に行った時にMSFASの書類を貰いました。
そして次回来る時までに埋められるところは埋めてきてくださいと言われました。
全部書かなくてもいいのかな?
と思いながらその書類をその場でパラパラめくってみたのですが、書類というより冊子と言っていいほどのボリュームでA4用紙で10枚近くありました。
たしかにこれをしっかり書こうとすると結構な時間と労力が必要となりそうです。
それに書く内容も後述しますがセンシティブなものばかりですしね。
地域によっては次回来所時にセンターで書く場合もあるようですが、そこは対象者の回復状態、心理的な負担感等に配慮し柔軟に対応してもらえるそうです。特に負担にならなければ、内容が多いので本人に事前に自宅で書いてもらってくるケースの方が多いようです。
MSFASを書いてみる
MSFASは(Ⅰ)から(Ⅳ)まであるらしく、
(Ⅰ) 知的障害を伴わない発達障害を主たる対象者と想定
(Ⅱ) 軽度知的障害を伴う発達障害者、軽度知劇障害者を主たる対象者として想定
(Ⅲ) 精神障害者(特に統合失調症)を主たる対象者と想定
(Ⅳ) うつ病休職者を主たる対象者と想定
のようです。
その中で私は(Ⅳ)を書くことになりました。
フェイスシート
いわゆる履歴書のような部分です。
基本属性、学歴、職場復帰の希望について、等を記入しました。
A.自分の生活習慣・健康状態をチェックする
ここでは健康診断の問診のような問いに答えていきます。
特に負担となるような問いはない感じでした。
ただ自分の不摂生を改めて感じられましたね(;^ω^)
A.回復状況をチェックする
自分の回復状態を質問に対して〇、×、△で答えていきます。
リワークを進めていくにあたって、後日節目ごとにも記入していくようです。
B.ストレスや疲労を解消する方法を整理する
ここでは自分がストレスや疲労を解消する方法を記載します。
私はこの欄を書いていて、この欄のチェックがたくさん埋まるような多くの好きな事や趣味がある人は心も病みにくいんだろうな~と思いました。
C.あなたが受けているサポートについて整理する
ここでは現在の自分の周りの人間関係について記載します。
病気などを相談できる人や理解してくれている人、活用している制度についてです。
活用できる制度は幾つかありますが十分に活用できていない人もいるようですね。
D.これまで携わった仕事について整理する
ここでは自分にとって働きやすい職場を考える為に、これまで携わった仕事や職場環境について記載していきます。
給料額を記載する欄もあり、最初は戸惑いましたが全てをさらけ出すすもりで正直に記載しました。
E.病気に関する情報を整理する
ここでは病気に関する適切な知識をもつことで、ストレスや疲労を軽減する手がかりを見つけやすくなるということで情報を整理していきます。
最初に病気が発症したと思われる時の情報などを書く時は、当時の辛かったことを思い出す必要がある為、辛い部分もありましたが出来るだけ記載しました。
F.ストレス・疲労が生じる状況について整理する
ストレスや疲労と上手に付き合う為に大切なことは、自分にとってストレスや疲労を感じやすい状況、その様な時に心身に現れるサインを理解しておくことです。
そこでその様な時に現れるサインについて整理します。
これも辛かった当時を思い出しながらの記載だったので辛い部分もありました。
意欲的に(あまり疲れを感じずに)作業ができるのは、どのような作業内容、条件の時でしたか?という問いもあるのですが、そんなのあったかなと自虐的に考えてしまったりもしました。
さいごに
ざっとMSFASについて説明してきましたが、私は全て記載するのに延べ2時間半くらいかかりました。
途中休憩を挟みましたが、一気に書き上げるのは結構大変かと思います。
書き上げるのは大変かと思いますが主にこのMSFASを元にリワークの担当者は私たちの為にプログラムを組んでくれると思いますので、出来るだけ自身の情報を提供してあげましょう。
自分で書けなくても担当者が私たちに聞き取って書いてくれる場合もあるので心配しないで大丈夫です。
一緒に頑張りましょう(‘ω’)ノ
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